さなのばくたん2024とPHPerKaigi2024の中間点

さなのばくたん2024とPHPerKaigi2024に両参加して感じたことを記事にしました.

さなのばくたん2024とPHPerKaigi2024の中間点
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この記事は「さなのばくたん 2024」及び「PHPerKaigi 2024」のネタバレを含みます.

歩きながら彼は言った.
「この前,サイリウム振ってきたんだ.」
軽くうなずく.でも少し違和感を感じて,聞き返す.
「意外だね.そういう方向にも詳しいんだ.」
恥ずかしそうに下を向きながら彼は言う.
「‥‥実はね.すごい詳しいってほどじゃないけど毎年行ってるんだ.」
「すごいよね,あんな大規模なイベントを個人でやるの.」
「そう!」
彼は笑顔で目を合わせてくる.
彼の心に拍車をかけるように言ってみる.
「実は,私も行ってたんだよ.」
「またまたご冗談を」
鞄からスマホを取り出して,写真を見せる.
「ほら,」

彼は一瞬考え込む.そして気まずそうに
「……ん?」
とだけ呟いた.
「サイリウムだけじゃ分かんないか,ごめんごめん.」
「他の写真もあるからちょっと待ってね,そっちのも見せてよ」
彼はポケットからスマホを取り出して,素早く写真を見つけて見せてくれた.

「‥‥?」
違和感に気づく.
「さなのばくたんじゃないの……?」

「え,ぺちぱーかいぎのはなしだよ」
そう言って追加で写真を見せてくる


「ぺちぱー??」
頭の中で\ペチパー/という音が反復する.
\ペチパー/\ペチパー/\ペチパー/


PHPerKaigi(ぺちぱーかいぎ) 2024はプログラミング言語PHPのカンファレンスです.
さなのばくたん 2024はVTuber(バーチャルユーチューバー)名取さなの誕生日イベントです.

今回はたまたま
3/7 PHPerKaigi 2024 参加(中野セントラルパーク)→さなのばくたん 2024 参加(川崎チネチッタ)
3/8 PHPerKaigi 2024 登壇
3/9 PHPerKaigi 2024 参加
とPHP界隈,名取さな界隈両方のでっかいイベントに同時期に参加できたので,その共通点を集め,3つの魅力について紹介します.

1.総力戦が行われる

PHPerKaigiは数ある技術カンファレンスの1つですが,一般的な技術カンファレンスと比べて,ホスピタリティへの重視が極めて高いと感じます.
個人的な比較としてはPHP Conference Japanが日本酒ならPHPerKaigiはカクテルのような感じです.

登壇の採択は熾烈な競争を極めており,登壇内容も大変に面白い内容ばかりです.

美味しいお菓子がたくさん提供されます

また会場での飲食の提供や会場の案内など,イベントとしてあまりにも洗練されていると個人的に感じます.
パッと見,アイドルのイベントと見分けつかないレベルです.
参加者を楽しめるイベントやこだわりがもりだくさんです.


多くの個人勢VTuberが現実世界でイベントを開催することはめったにありません.
そんな中,現地開催を伴うリアル開催イベントを行っているのが名取さなさんのさなのばくたんです.

単に現地でライブ映像を流すのでなく,コラボメニュー,コラボグッズ,限定グッズ,コラボ展示などなど大きい商業施設まとめてイベント会場にしちゃうでっかいイベントです.

コラボ展示の「ばくたんミュージアム」

コラボメニューは各実施店舗ごとにスタンプを押してスタンプラリーが実施されるほどの規模で,個人勢VTuberどころか企業勢VTuberでもやらないレベルです.名取さなさん,ぶっとんでます.

コラボメニューの宣伝ポスト

さらに今年はチネチッタという関東最大級の映画館の全スクリーン(座席数3200席)を使ってイベントを完成させました.

本編は生放送をスクリーンに移しつつ,参加者と交流しながら行うものです.
この時オリジナル曲の新曲×2やイベント専用の3Dモデル会場など企業のVTuberでもできないようなレベルのことを毎年やっている点は特筆すべき点です.(毎年赤字じゃないか心配になる)

本編を楽しむ筆者

さなのばくたんは名取さなを詰め込んだ総力戦イベントです.

2.参加者が楽しんでいる

PHPerKaigiもさなのばくたんも参加者がとても楽しんでいる点が良いところです.

意外な共通点としては,どちらもサイリウム振りが行われているということです.

筆者がサイリウムを振られているところ(PHPerKaigi licensed under CC BY-NC 4.0)
筆者がサイリウムを振っているところ

もう1つ,意外な共通点として,PHPerKaigiとさなのばくたん両方でネイルが流行っています.

さなのばくたんでは通称「うおネイル」(手の指を使って配信のコメントに出るうおおおおを表現)が流行っています.かたや今年のPHPerKaigiではネイル体験ができるコーナがありました.

ネイル体験で行ったネイル(筆者指)

PHPerKaigiでは参加者がPHPerKaigiのロゴが施されたネイルを体験でき,形からもカンファレンスを楽しむことができます.

またPHPerKaigiとさなのばくたん両方にある身に纏えるオリジナルグッズの存在も欠かせません.
PHPerKaigiでは参加者全員にオリジナルTシャツやタオルが配布されます.
さなのばくたんでも事前物販にてオリジナルのTシャツをはじめ身に纏える名取さなグッズが手に入ります.
どちらも会場ではこれらを身に纏うことで参加者の一体感に繋がります.
さなのばくたんでは一般の商業施設が名取さなファンで溢れかえるのが目に見えて面白く,PHPerKaigiでは周辺のごはん屋さんがPHPerで溢れかえるのが目に見えて面白いです.

他にも,例えばさなのばくたんでは視聴者によるたくさんの祝い花の展示が行われています.

お花多すぎて,花園として開業できるレベルです……


かたやPHPerKaigiではスポンサー企業によるノベルティグッズの提供が多数寄せられています.
事前にノベルティグッズを詰めたダンボールが届きます.

ダンボールもオリジナルデザイン

現地でも様々な企業がブースを出店してノベルティグッズの提供などが行われています.

PHPerKaigiもさなのばくたんも参加者側がとても楽しんでいる&楽しめる環境が整備されているのが大きな特徴です.

3.従来の質の高い取り組みの維持と新しい取り組みの誕生

PHPerKaigiもさなのばくたんも,前年の時点で120%と感じる完成度にも関わらず毎年改善が続けられています.
良い取り組みはそのままに,新しい取り組みも続けられている点が参加者を常に楽しませるホスピタリティを感じて最高です.

PHPerKaigiの良い伝統

  • LTでのサイリウム振りと盛り上がり
  • 軽食や飲物の提供
飲み物が大量消費されるが,大量に提供されて簡単には無くならない
  • 朝時間帯における朝食用ドーナツの提供
  • 各種サブクエスト(PHPerトークン,コードゴルフなど)
  • 大喜利コーナー
  • スタッフの方が撮影した写真を後日CC BY-NC 4.0で公開(カンファレンス登壇するとアイコンに利用できるいい感じの写真を撮ってもらえる)
  • 声優の小桜エツコさん(ジバニャンなどで有名な方)による登壇内容の読み上げ
  • アイコン画像と名前,プロフィールのリンクへ飛べるNFC内蔵の名札の提供←他のイベントでも名札として便利!
  • スタッフの皆さんによる臨機応変な対応
  • 会場の様子を撮影した,できたてエンディング映像で最後を締める

最終日の最後に流れるエンディング映像

  • 懇親会終わりのuzullaさんによるアカペラ蛍の光←どんな酔っ払いでも会場を出させる効果がある

PHPerKaigiの新しい取り組み

  • アンチボッチランチ(昼食の時間に指定の場所に行くと誰かとご飯に行ける制度)
  • ネイル体験コーナー
  • 銀テ(アイドルのイベントなどであるイベント独自のテープ)やサイリウムの配布
オリジナルの銀テ
オリジナルのサイリウム
  • 高速なインターネット環境←前年までは会場の制約などで限界があった
  • 初登壇者向けの登壇機会としてルーキーズLT(数年ぶりの復活)の実施
  • 参加者が落書きできるコーナー

さなのばくたんの良い伝統

  • 祝い花(フラワースタンド、楽屋花)の展示
とてもたくさんの花(画角に収まらない)
  • 名取さなさんへのプレゼント受付所の設置
  • 事前にX(旧Twitter)を用いた会場風景と名取さなの動きを合わせた映像による宣伝(通称:さな歩き)
  • 様々な絵師さんによる名取さな誕生日イラストの提供
  • 商業施設全体でのコラボ(コラボメニュー,グッズ,展示)
  • イベントに合わせた多彩なグッズ展開
さなちゃんねるキャラクターズが刷られた首にかけるカードケース
  • イベントで公開されるオリジナル曲を収録したCDの販売(タワーレコード)
  • 本編開始時のカウントダウン映像
  • 本編でのリアルタイムなファンとの掛け合い(通称プロレス)
  • イベント中に次のイベント開催の発表←たのしみがずっとつづく
  • 待機列が無くなるまで販売する当日物販
  • 会場内における細かい名取さな要素の差し込み
会場内における細かい名取さな要素の一例

さなのばくたんの新しい取り組み

  • 声出し解禁
  • 商業施設全体でのオリジナルソング無限ループ
  • 現地会場の座席数を大幅増加
  • 当日チケットの販売
  • ばくたんミュージアムにおける等身大フィギュアの設置
名取さな(物理)とじゃんけんに勝利する筆者
  • 後夜祭イベントの実施
  • 本編の内容の方向性の大きな変化(所感:去年までの大幅な伏線回収フェーズを終え,新たな局面としての名取さなが浮き彫りになるイベント本編へ変化)

おわり

PHPerKaigiはあくまでカンファレンスで,アイドルのイベントではありません.
ですがアイドルのイベントに負けないほど参加者を楽しませる仕組みがあります.

さなのばくたんも,あくまで個人勢VTuberのイベントで,大手企業勢VTuberのフェスではありません.
ですがファンを楽しませるための様々な取り組みが行われています.

どちらも参加者を楽しませる素晴らしいイベントです.そして参加者側もマナーを守り楽しんでいることで,かけがえのないイベントが実現していると考えています.

今日の座右の銘「さなのばくたんとPHPerKaigiはオンラインでなく現地へ行くべし」