COCOAに接触通知が来た。
ふと電車に揺られていたときのことです。何気なく携帯を覗くと見慣れない通知アイコン。
COCOAからでした。
森永製菓の飲料でも無く、アニメ「ご注文はうさぎですか?」に登場する女の子でもありません。COCOAは日本の厚生労働省が提供する新型コロナウイルス接触確認アプリです。
インストールしてから600日を超えており、インストールしていたことすら忘れておりました……
通知はこんな感じ。
寒気が走りました。まさか私が……って感じですね。
分かる情報、これだけなんです。
時間帯すら分かりません。
そして該当する日は公共交通機関で移動していただけなので、誰かと会食などした訳でもなく、一切の手がかりがありません。
保健所への連絡
保健所に連絡しました。もちろん保健所への連絡も任意です。
この通知を受け取って放置しても罰せられることはありません。
また無償でPCR検査を受けれるとのことですが、あくまでこれも任意とのことです。
さらに一般的な濃厚接触者と異なり、制限などもありません。
PCR検査を受けて陰性の場合でも、濃厚接触者のようにしばらく制限されることも一切ないとのことでした。(あくまで私の自治体情報ですが)
任意とはいえ、自分が媒介者となり広めてしまうのは避けるべきですので、PCR検査の予約をして、自転車でドライブスルーPCR検査に行ってきました。
綿棒を奥まで入れられる阿鼻叫喚の地獄的なものを想像していましたが、棒付き脱脂綿をペロペロキャンディー的な容量で口にしばらく頬張って、それをアンプル的な容器に詰めるだけでした。
朝一で受けて、昼過ぎに無事、陰性の連絡いただきました。
医療従事者の皆様、ありがとうございました。
ログを見てみる
さて、曲がりなりにもエンジニアを目指すものとして、ログを見ましょう。COCOAのアプリのお問い合わせよりログを出すことができます。
どうやら定期的に陽性の確認が取れた方の情報をダウンロードしてきて、それと照合しているみたいで、その情報ベースで接触判定がされているみたいです。
結論から述べますと見事にプライバシーが守られており、ここでもどの時間帯に接触したかは特定できません。
下記を参考に確認しました。
Android向け 接触日シート別冊 鈴木健治作 2021年5月12日〜
694行目、ここの値が1ということで陽性者との接触が1度あるとのことです。
697行目、ここの値、左から距離に応じたそれぞれの接触時間です。
Bluetoothで正しい距離を掴むのは困難ですのであくまで目安ですが、それなりの距離で20分、遠めの距離で4分の接触があったことが分かります。
698行目の値は、いろいろな値を元に計算されたリスクのようで、以前Android版COCOAが通知来ない不具合あったのは、この値の計算に誤りがあったみたいですね(間違っていたらごめんなさい)。
714行目のCountが1で、ここでCOCOA通知基準満たしている情報が保存されていることがわかります。
ということで、良くも悪くもログを見てわかる情報はこの程度です。
距離に応じた接触時間程度しか分かりません。
AndroidOS側、「設定>Google>COVID19 接触通知システム>アプリによる接触確認の履歴」にある接触確認にてタイムスタンプが見れますが、これは陽性者情報の受診時刻です。
つまりタイムスタンプと接触時刻は一切の関係がありません。
COCOAの判定はおおよそ1m以内で15分以上陽性者と接触で通知が来るのですが、この「アプリによる接触確認の履歴」での情報を見てみると、COCOAの通知基準に満たない陽性者との接触が他の日にも数件あったことがわかります。
通知基準に至らない短い時間とはいえ、Bluetooth最強のClass1で環境が良くても100mが精一杯な訳ですから、それなりの距離に居たことは事実です。
さらにCOCOAはインストールも陽性者登録も任意ですから、そんな中で陽性者との接触が分かるということは、実際もっと多くの陽性者との接触があっても不思議ではありません。
日頃の手洗い、そしてマスクの重要性を思い知ります。
COCOA、ちゃんとプライバシー守られてる。というか守られすぎてる。
プライバシー守られてて安心して使えると再認識した反面、接触通知来ても具体的な情報は手に入らない訳です。
しかし接触通知が来るだけとはいえ、その後の予定をキャンセルしたりと、自分が媒介者になるリスクは格段に減らせます。
結果論ですが、インストールしていてよかったなと思いました。
おわり。