東京→島根県西部への移動手段を考える
こんばんは、うすゆきです。
突然ですが島根県西部、訪れたことありますか。
砂丘……ではない方です。それは鳥取県です。
「出雲大社が有名だよね」ありがとうございます。でもそれは島根県西部ではありません……
安倍前首相の演説で東京から鉄路で最も遠いと仰られたことで有名です。
東京から鉄道で七時間。島根県江津市は「東京から一番遠いまち」とも呼ばれています。
第二百一回国会における安倍内閣総理大臣施政方針演説より
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0120shiseihoushin.html
※ちなみに、東京から一番遠い件に関しては物議を醸していますがね……
いずれにしても、東京から遠いことに変わりありません。
そこで、東京→島根県西部の素敵な移動手段を色々と列挙しようと思います。
島根県西部に行きたいというレアなケースや、実家が島根県西部で帰省する予定の関東地方の方に向けて書きます!
目次
- 1 はじめに
- 2 早めの予約で所要時間とお値段の圧倒的コスパ【羽田→萩石見空港便】
- 3 2.大学生におすすめの4000円+1泊費用で帰宅プラン【青春18きっぷ】
- 4 最安座席は新幹線より安い。最後の定期運行寝台特急「サンライズ出雲号」【東京→出雲】
- 5 基本高いが安心の移動手段【東海道・山陽新幹線+高速バス】
- 6 意外と安く出来る、観光を意識した日本海ルート【東京→金沢→島根】
- 7 直前でも安価に飛行機移動ができるFDA便【FDA(仙台空港→出雲空港)便】
- 8 優雅に、フェリーで【東京九州フェリー】
- 9 意外と安くない……夜行バス【東京→出雲】
- 10 夜行バスをはしごするという荒業【東京→大阪→浜田】
- 11 その他の移動手段
- 12 【おまけ】かつて存在した移動手段
- 13 【おまけ】宇都宮↔島根県西部は東武の株主優待乗車証で東京に出るのが最安
- 14 終わり
はじめに
ここでの島根県西部の定義は益田市、浜田市、江津市、邑智郡、くらいかなと考えています。
地図では大田市までカバーする例もありますが……大田になると出雲空港やJR伯備線が近くなっちゃうので別の手段の方が適切だったり、逆に津和野まで行っちゃうと山口方面から降りる方が近かったりするので、この地域に絞っています。
結局の所タイミングや利用者によって最適解は大きく異なります。
鵜呑みにせず、こういうのもあるんだな程度にご覧ください。
私の「コスパ重視」という主観が大いに入ります。本当に、参考程度にご覧ください!!!
またすべての手段を実際に試したわけでは無い上、情報は日々変化するため実際に用いる際は別途お調べください。
※価格の目安は片道大人1名での料金で、各種情報は2022年1月時点のものです。
めちゃくちゃに長いので、目次などで適宜飛ばし読みしちゃってください。
スマホの方は左下の「もくじ」ボタン、PCの方は左サイドバーをどうぞ。
早めの予約で所要時間とお値段の圧倒的コスパ【羽田→萩石見空港便】
魅力:早めの予約でコスパが一番良い。運賃助成事業の利用で破格になる。 価格の目安:約34000円~+空港までの移動費 価格の目安(スーパーバリュー):約12000円~+空港までの移動費 価格の目安(スーパーバリュー+運賃助成制度):190円~+空港までの移動費 所要時間:90分程度(羽田→萩石見)+空港までの移動時間 こんな人に:3ヶ月以上先に移動の予定が決まっている方へ。
通常価格はとっても高い
ANAのサイトで確認していただけると分かりますが、通常価格は片道約4万円です。
安くなる3要素!
先に結論
「75日以上先の平日の午後の羽田→萩石見便をANAの公式サイトで購入」するととっても安い!
さらに運賃助成事業の利用を駆使できると最安190円。
以下、詳細です。
スーパーバリュー75を狙う!
3要素といいつつこれが一番の核心なのですが……「ANAスーパーバリュー」がとってもお安いんです。
ANAのサイトで予約をすると「スーパーバリュー」という搭乗までの残り日数に応じた割引が受けれます。
スーパーバリュー75であれば搭乗の75日前といった具合に、75・55・45・28・21日前までの段階で割引率が変化します。
例えば記事執筆時点から6ヶ月ほど先の22/7/5の羽田→萩石見便を見てみると……
驚きの安さです。
午後便に注目すると、前日予約での通常最安値のフレックス運賃だと34290円のところが……
スーパーバリューを用いると11690円で乗れちゃうんです!!
株主優待割引でも17940円で、それより安いんですよ。
この後登場する各種割引は数に限りや年齢・居住地の制限があったりするのですが、このスーパーバリューは安定して使えるのが魅力です。
ただ、スーパーバリュー75は名前の通り搭乗日の75日前までの予約と相当早い予約が必要となります。
出発45日前(スーパーバリュー45)になっちゃうと後述の新幹線利用が安上がりです。
行きは午後便、帰りは午前便を狙う!
萩石見↔羽田便ではコロナ禍でなければ1日2往復あります。
通常運賃では変わらないのですが、スーパーバリュー75では午前午後の便で6000円程度も差があります。
ぜひ、スーパーバリュー75をお使いの際は、この点にもお気をつけください。
羽田→萩石見便 は午後の便が安い!
萩石見→羽田便 は午前の便が安い!
加えて、日付によっても安さが異なります。
スーパーバリュー75を見比べてみると……
2022年7月第2週の平日(月~金):11690円 2022年7月第2週の休日(土日):13090円
といった形で土日より平日がお得です。
運賃助成事業の利用で更に安く
なんと、ここからさらに割引がききます。もちろん「島根県在住」など条件ありますが、かなり豊富です。
萩石見空港 運賃助成事業
http://hagiiwami.jp/subsidies/
かなりの種類が存在します。ご自身にあったものをお選びください。
一例を上げると……
益田市、浜田市、萩市、津和野町、吉賀町、阿武町在住者で45日前までに予約された東京線往復利用で5000円補助
(下期)【期間限定】早トク45 12月~3月
http://hagiiwami.jp/subsidy/%E6%97%A9%E3%83%88%E3%82%AF45%EF%BC%88%E4%B8%8B%E6%9C%9F%EF%BC%89-12/
25歳以下であれば……
島根県、萩市、阿武町在住者で助成申請する搭乗日時で東京線往復利用で20000円補助
【期間限定】U-25・冬(アンダー25)12月~3月
http://hagiiwami.jp/subsidy/u-25%E3%83%BB%E5%86%AC%EF%BC%88%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC25%EF%BC%89-12/
さらに、市区町村でもこのような取り組みを別個で行っていまして、なんと上記の運賃助成事業と併用で使えるんです(下記の浜田市のパンフレット裏に使用例としてあげられています)
例えば浜田市だと……
浜田市在住or浜田市在住の保護者と生計を共にする大学生・専門学生の往復利用で3000円補助
令和3年度 浜田市萩・石見空港利用促進補助金
https://www.city.hamada.shimane.jp/www/contents/1576630944412/index.html
このように、関東地方の大学生であっても割引を適用できるものもあります。
運賃助成事業の補助はもちろんスーパーバリューと併用できます。
(マイレージでの特典航空券では使えないので注意)
時期によってこれらの制度はかなり入れ替わりますが、ここ数年安定して何らかの制度は存在します。
利用する際は、調べた上で、ご利用ください!
理論上の最安値
1月の時点ではU-25冬とスーパーバリュー75が両立できないのであくまで時期を狙えばって仮定の話ですが……
関東地方の大学に受験しようと考えている島根県の高校生が使える最安値は……
スーパーバリュー75 + 【期間限定】U-25・冬(アンダー25)12月~3月 + 令和3年度 浜田市萩・石見空港利用促進補助金
の合せ技ができまして、その時の運賃はなんと……
11690(スーパーバリュー75運賃)-10000(U25補助金片道分)-1500(浜田市補助金片道分)=
190円
片道190円。往復でも380円ですよ。
事実は小説より奇なりってレベルの安さです。
東京駅から新宿駅まででも200円するんですよ……それを超えてきます……
徒歩やヒッチハイクでは食費などを要しますから、世に存在する移動手段で最安といっても過言でなさそうです。
※もちろんこれら3つはすべて規約違反に触れず両立できます
もはや錬金術ってレベルですね。
ここまで安いのは島根県在住の25歳以下っていう条件が必要ですが、他の割引手段でも(ここまでは安くないけど)相当安くなります。
所感
最後の運賃助成事業は強力でありつつ、正直なところ利用条件や申請が面倒です。市役所に赴いたりとか……
なので、無難にスーパーバリュー75だけ使うというのもありです。これだけでも他に引け目を取らないコスパです。年間を通じて制限なく使えるのがスーパーバリューの良いところです。
でも、もし、本気で安さを狙いに行くなら、各種助成事業も調べてみると幸せになれますよって話でした。
ただしコロナ禍では得策でない(キャンセル料)
例えば新幹線自由席であれば出発前日まで払い戻し手数料は乗車券特急券合わせても440円のみです。
しかし、飛行機となると話は別です。出発13日前~前日で運賃の60%相当のキャンセル料が必要になります。
キャンセル料は段階的に決まりまして、下記ANA公式サイトが大変わかりやすいです。
航空券の払戻手数料・取消手数料について[国内線]
https://www.ana.co.jp/ja/jp/book-plan/fare/domestic/guide/charge.html
つまり、3ヶ月後の感染具合が未知なコロナ禍において、3ヶ月先の予約をするこの手段はあまり得策ではないという訳です。
コロナ禍で2度のキャンセルを食らった私が断言します。
2.大学生におすすめの4000円+1泊費用で帰宅プラン【青春18きっぷ】
魅力:時間はかかるが全国を見ながら安く移動できる 価格の目安:4820(青春18きっぷ2回分)+1泊分の宿代 所要時間:1日~2日 こんな人に:移動の過程も少し楽しみたい!※1日ずっと電車の中のため好みが分かれます……
青春18きっぷは12050円でJR全線の普通列車の普通車自由席が5日(回)or5人乗り放題になるきっぷです。
毎年春、夏、冬に登場する期間限定きっぷです。大学生の長期休暇とはある程度被りますのでタイミング的には良いです。
この切符を使うと1日あたり2240円でJRの普通列車が乗り放題になるという訳です。
途中下車も自由です。
ただし、特急や新幹線には乗れません。例え特急券を持っていたとしても併用不可です。
そして青春18なんて名前ついていますが、年齢制限はありません!心は18歳的なノリ
計画がとにかく楽しい
これに尽きます。どこでお昼食べようかなとか。乗り換えの合間に観光しちゃおうかなとか。そんなふうに考える時間が楽しいです。
現実は甘くない
反面、2日を持ってしても緻密に計画を建てなければ辿り着けません。
「気が向くままに乗り換えて、月を旅路の共として……」みたいな感じには行かない訳です。
拙著で恐縮ですが、下記は高校時代に私が島根→東京→島根で利用した例です。気が向いたらご覧ください!
※現在は利用できない宿代を浮かす方法を用いているため再現性はありません
所感
乗れるのは普通列車です。大きな荷物を置く場所はあまりありません。
お手洗いも荷物が邪魔で、しかもタイミングがシビアです。お手洗いどこで行くかって計画すら必要なんです……
なので、正直実家帰省には向きません。安さの割に充実度が(人によっては)高いってプランです。
加えて、青春18きっぷは5回分1セットなので、残り3回を消化するかヤフオクなどで売却しないとお得感が薄れます……
鉄道好きなら良いよねってプランでした。
最安座席は新幹線より安い。最後の定期運行寝台特急「サンライズ出雲号」【東京→出雲】
魅力:寝て起きたら着くという便利さとロマン 価格の目安:16040円(ノビノビ座席)~+出雲市からの移動費(浜田まで普通列車で1520円) 価格の目安(学割):13590円(ノビノビ座席)+出雲市からの移動費 所要時間:12時間程度+出雲市からの移動時間(浜田まで普通列車で2時間) こんな人に:ちょっとした非日常を味わいたい方へ。日中予定があり夜出発にしたい方へ
サンライズ出雲とは
現状唯一の定期運行している寝台列車です。
東京駅21:50発→出雲市駅9:58着
出雲市駅18:51発→東京駅7:08着
※22年1月時点でのダイヤ
サンライズ出雲号はサンライズ瀬戸号と連結運転されており、岡山駅で分岐します。
サンライズ瀬戸は高松駅(臨時列車で琴平)まで、サンライズ出雲は出雲市駅まで向かいます。
設備としては
- 自販機
- シャワー
- ラウンジ
などがあります。自販機の品揃えが偏っていたりシャワー券には限りがあったりしますがね……
電車故、移動中も普通に車内で移動ができるので、バスのような束縛感が無いのも魅力です。
椅子でなく完全に水平に寝れるというのも夜行バスとは一線を画します。
寝心地は個人的には「ぐっすり」です。
ただ人によっては酔ってしまう方、モーター音や揺れで眠れない方も居ます。
寝台列車という魅力
一番の魅力はお高い臨時寝台列車とは一線を画す点です。あくまで定期運行なんですよ。
またしても拙著で恐縮ですが、こちらの行きの移動で(島根県西部→東京)のサンライズ出雲利用を行っていますのでよければご覧ください。
お値段はグレードによる
新幹線より安い例
上記画像の「ノビノビ座席」が最安値です。特急料金だけで乗れちゃうので、東京→出雲市の総額が16040円になります(新幹線より安い)。※学割だと13590円
でもちゃんと横になって寝れます。
ただ、まぁ……ご覧の通り知らない人との距離が近いです。
「奴隷輸送船」なんて皮肉も聞きますが、意外とそんなことは無いのが個人の感想です。
女性が一人で利用しているのも見かけます。顔の部分は仕切りで隠れますので最低限のプライバシーはあります。
ただ、コンセントが共用で数カ所しか無くスマホの充電はできないと考えたほうが良いです。
着替えもお手洗いやシャワー室でせざるを得ず、身支度にパーソナルスペースが無いのが難点です。
新幹線より高い例
もちろんサンライズ出雲には個室もあります。ただ一番安いもので+6600円からです……
そうすると、結局新幹線の方が安いじゃん……って話なんですけどね。
設備としてはグレードによりますが、一番安い個室でもコンセント、ラジオ付きアラームなどはあります。
最高グレードになると個室に洗面台が付きます。恐ろしい……
電車内でパーソナルスペース確保できるのは中々大きいです。
夜まで東京で予定がある場合に有効(逆もしかり)
出発時間が遅いので日中の予定の後、例えば大学生なら……授業の後に島根県に行くなんてことも可能です。
夜21:50に東京駅で寝台列車を待つというシチュエーションはとてつもなくエモいんですよ……(個人の感想)
ただ出雲市→東京は18:51発で島根県西部からの移動だともう少し早めのお昼過ぎには出発しなきゃいけないので、島根方面からだと午前中用事があるけど……って場合には有効ですね。
注意
シャワー利用は先着
シャワー券というのを車内自販機で買うことでシャワーが利用できます。
シャワー券さえ手に入れば好きな時間に入れるのですが、この券には限りがあります。
始発駅(出雲市、東京、高松)で売り切れることが多々……
特に夏場で売り切れるとかなり積みます。事前に入浴を済ませてからの乗車が安全です。
加えて、ノビノビ座席だとシャワー利用中もぬけの殻状態なので、一人利用はちょっとリスク高めです。
遅延のリスクが高い
東京→島根のあらゆる在来線を通過するため、日本各所の遅延の影響をフルに受けます。
東京への台風接近で運休になったり、関西の人身事故や島根県内での倒木で遅延になったりします。やむを得ないですがね。運転打ち切り、運休、2時間以上の遅延もしばしば……
受験のように遅れることのできない予定の場合の利用は控えることをおすすめします。
切符が入手できない場合も
最後の寝台特急ってこともありかなり人気あります。特に個室は入手難易度が高いです。
ノビノビ座席は……だいたい空いていますのでご安心を……
個室狙いだと、いわゆる「10時打ち」が必要な場合も多々……
サンライズ出雲に関する割引
学割に加えて、特定特急料金+乗り継ぎ割引という方法の割引が使えます。
ただ錬金術的な方法で、あまり割引率も高くないのでおすすめはしません……(1000円程度違う)
無難に学割だけ使うのをおすすめします。
私の力では説明できるほどの知識がないので、下記をご覧ください
サンライズ瀬戸・出雲で乗り継ぎ割引は使える?意外な裏ワザは? https://jiyuugatanookite.com/post-377/
所感
サンライズ出雲は運用20年を超えており、廃止の可能性もはらんでいます。
まだ乗ったことなければ、この移動手段も一度検討してみてはいかがでしょうか。
基本高いが安心の移動手段【東海道・山陽新幹線+高速バス】
魅力:陸路で安心の移動手段。お値段の変化が安定。 価格の目安(通常):18380円(のぞみ自由席東京→広島)+3090円(広島→浜田間高速バス)=21470円 価格の目安(学割):16000円(上記同区間を学割で)+2420円(上記同区間を学割で)=18420円 価格の目安(のぞみ早得併用※山陰発のみ可):15715円(東京→出雲市)+770円(出雲市→浜田)=16485円 所要時間:3時間50分程度(東京→広島)+2時間20分程度(広島→浜田)=6時間程度+バス乗り換え時間 こんな人に:飛行機が苦手な方や直前の予約が必要な方に。
書いておいて恐縮ですが、私は帰省でこの方法を利用したことありません……
割引が無くもないのですが複雑なんです……
とはいえ、安定の移動手段ですね。
出発まで55日を切っている場合はANA便通常利用よりお安くなります(運賃助成事業を使うと話は別ですが組み合わせが多すぎるため省略)
学生なら学割を
帰省なら学割を正当な理由で使えます。(ご存知の通り厳密には遊び目的で学割は使えない……)
また発行回数の上限があるのでご注意を……
JRの学割
学割はJR路線距離が101kmを超えると利用できて、乗車券が2割引になります。特急券は対象外です。
新幹線で東京→広島での乗車券は通常11,880円です。この2割引なので9500円です。
さらに往復利用で601kmを超える場合は往復割引で1割引になります。(計算手間なので省略)
学割の計算は下記サイトが便利です。
学割運賃
https://calculator.jp/money/gakuwari/
高速バス(広島→浜田)の割引
広島↔浜田を結ぶ高速バス(広浜線)も学割があります。3030円→2420円になります。
学割の紙が不要で学生証の提示のみで割引になるのですが、提示タイミングや入手方法がコロコロ変わっています……
ネットで確かな情報が得られないため、学割の詳しい利用方法の説明は控えさせていだきます。
各種割引紹介の前に
とんでもなく複雑です。茨の道です。
- そもそも行き方にパターンがある(広島から高速バス、岡山から在来線特急など)
- そのパターンに加え、JR東日本、JR東海、JR西日本の割引が混在
- 期間限定割引がほとんど
- きっぷの分割購入で安くなるなど頭をめちゃくちゃ使う
私が新幹線を利用しない最大の理由が割引たくさんあるのに条件複雑で種類多すぎて辛い……って理由です。
うまく使えば安くなるのかも知れませんが、それ故「安くなるかも知れないのに安くない方法で行く」という背徳感も辛いところです。
下記はJR各社ごとの一例です。時期により大きく変化しますし、見落としがあるかも知れません。参考程度にご覧ください。
「JR東海」の割引は正直微妙かも……
JR東海では「EX予約(エクスプレス予約)」「スマートEX」などの割引があります。
EX予約
「EX予約 (エクスプレス予約) 」シリーズは割引率が高いのですが、これを利用するためには年会費(1000円台)&クレジットカードが必要です。
e特急券は乗車券別なので学割効きますが、それ以外には学割も使えません。
例えば東京→広島間のEX21(21日前までの割引)では5180円OFFになります。
EX予約 商品情報
https://expy.jp/product/
スマートEX
対して、「スマートEX」は年会費無料ですがクレジットカードが必須で割引率も低めです。
往復割引で200円割引になると言った感じで本当に微かな割引です……
このサービスは名前の通り"スマート"と言うことで紙の切符でなく交通系ICカードで改札通れたり、列車の変更が容易だったりといった気軽さがメインのサービスです。なので割引という点での魅力は劣ってしまいます。
これも学割との併用が不可のため、やはり駅の窓口で学割で買う方に軍配が上がります。
この「EX予約(エクスプレス予約)」「スマートEX」、JR東海のページで見るとまとめて掲載されていてパット見惑わされますのでご注意を……EX予約は年会費要りますので……
下記サイトが分かりやすいのでぜひ。
エクスプレス予約とスマートEXを比較!これから使うならどちら? 新幹線格安.jp
https://新幹線格安.jp/exyoyaku-smartex/
結論
現状、めぼしい割引はなさそうです……
学割単体利用がベストな気がします。
JR東日本の割引「トクだ値」はそもそも利用できない……
トクだ値とは?
JR東日本が運営する「えきねっと」と呼ばれるネットで切符を購入できるサイトがあります。
※会員登録は必要ですが年会費無料で、21年6月リニューアルでクレジットカードの登録不要になりました!(めちゃくちゃ大きい変化)
えきねっとでは出発日数に応じて各種割引が取り揃えられています。その名も「トクだ値」
えきねっとトクだ値
https://www.eki-net.com/top/tokudane/
日数などに応じて様々ですが、一番割引率の高い「お先にトクだ値スペシャル」では最大50%OFFです!!
現実は甘くない……
ご存知の通り、東海道新幹線は東京駅からJR東海の管轄なので、使えないわけです……
北陸新幹線、東北新幹線などでは有効です。
ですので、東京→広島ではこの割引が存在しません!
※割引なしでの切符の購入は可能です。
さらに「えきねっと」では学割を適用しての単体購入はできません。
特急券だけえきねっとで買って、乗車券はみどりの窓口で買うという若干厄介な手はずを踏む必要があります。
また飛行機と違ってJRは「始発駅を発車する日の1カ月前(前月の同じ日)の10時」から切符の販売が行われます。
私の記憶が正しければトクだ値シリーズは早い物勝ちだった気がします。割引率の高いものは5時と同時に切符が売り切れるような争奪戦も起こりえます……(制度の変更もありえます。詳細はご自身でお調べください)
結論
JR東日本の割引は基本的には使えないです。
でも後に述べる「北陸新幹線」移動プランで真価を発揮します。
JR西日本の割引「e5489」だと"山陰方面発"なら安くできる……
JR西日本もネットで切符を購入できるサービスが存在します。その名も「e5489」です。
このサービスは無料でクレジットカードも不要で利用できます。
山陽・九州・北陸新幹線だと割引が効くみたいです。
一見東海道新幹線方面は無いのかなって思っちゃうのですが、実はあります。
例えば「のぞみ早特往復きっぷ」
7日前からの購入、山陰発で米子・松江・出雲市↔東京都区内・横浜市内の往復が31430円
のぞみ早特往復きっぷ JRおでかけネット
https://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/tokutoku/nozomi_hayatoku/
出雲までの片道あたりで15715円です。
島根県西部の駅は対象外ですので、出雲までとしてこの制度を利用して、出雲から島根県西部は別途きっぷを買うというきっぷ2枚方式が有効です。
例えば出雲→浜田間は770円ですので、片道はあたりの総額は16485円。お、希望の光が……!
ただし、山陰発の往復という制限があります……希望の光は消えました。
加えて、関東地方在住者にはきっぷの受取場所がかなり厄介ですのでご注意を。
JR東日本地区では東海道新幹線を使う切符が受け取れなかったりと制約があるので……
予約時は下記公式サイトより確認の上ご予約ください。
e5489ご利用ガイド >お受け取り方法
https://www.jr-odekake.net/goyoyaku/e5489/receive/?_ga=2.29785343.1730813229.1642858637-447278875.1642858637
JR西日本の割引は「トクトクきっぷ」より確認できます。
※期間や季節でかなり変わるのでここでの紹介は控えます。
https://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/tokutoku/
結論
JR西日本の割引は西日本発向けが基本ですので、関東地方から向かう場合はあまり得策ではありません……
その他の割引手段
JRでは「乗継割引」というものが存在します。これもまた厄介な制度です。先程サンライズ出雲の割引でちょこっと触れました。条件はありますが、新幹線後の在来線乗り継ぎで在来線特急料金が半額になるというシロモノです。
東京→岡山を新幹線、岡山→出雲で特急利用 出雲→島根県西部 のような移動の際に使えます。
こんなのもあるよ程度ってことで、詳細は省略します。
注意点など
東海道新幹線、冬場の遅延は割と頻繁に生じますのでご注意を。
たとえ東京で雪が降って無くても関ヶ原付近の降雪で遅延することが多々あります。
また、帰省シーズンの東海道新幹線自由席は激混みすることで有名です。コロナ禍前の話ですが……
所感
無難に学割だけ適用するというのがベストな気がします。
東海道新幹線はJR東海の全収益の8割以上を占めるドル箱路線だけあってぶっ飛んだ割引も少ない印象です。
とはいえ、東海道新幹線には魅力が溢れます。
新丹那トンネルや富士山など見どころ満載ですね。1964年開業の歴史も感慨深いものがあります。
あと、インターネットが安定して使えます。飛行機の機内Wi-Fiに比べても速度が出ます。
意外と安く出来る、観光を意識した日本海ルート【東京→金沢→島根】
魅力:北陸を巡れちゃいます。JR東日本の割引が使えるのもポイント。 価格の目安:13850円(東京→金沢 はくたか自由席)+4480円(青春18きっぷ2日分)+宿代=18330円+宿代 価格の目安(割引利用):7090円(お先にトクだ値スペシャルでかがやき号利用)+4480円(青春18きっぷ2日分)+宿代=11570円+宿代 所要時間:2日程度 こんな人に:ついでに北陸を旅したい人、日本海をASAPでみたい人。
北陸新幹線経由のルートです。早い段階で日本海を拝めます。
先述の「トクだ値」が使える……!
東京→金沢間は北陸新幹線ですので、JR東日本の「トクだ値」が使えます!!
ここで「お先にトクだ値スペシャル」の50%OFFを狙えば、東京→金沢を新幹線で7090円での移動も可能です。
えきねっとトクだ値 JR東日本
https://www.eki-net.com/top/tokudane/
※ちなみに「トクだ値」シリーズだと必然的に指定席になります。上記で示した価格が単純に50%OFFになっていないのはそのためです。
金沢からは在来線のみ
タイトルの通りで、東海道新幹線を使えば乗換なしで済むものを、北陸周りだとかなり厄介になります。
でも東海道新幹線でただ通り過ぎるだけよりは旅情溢れませんか?
所感
またしても拙著ですが、この方法は私が実践済みです。(宇都宮出発ですが)
もしよかったらご覧ください。
直前でも安価に飛行機移動ができるFDA便【FDA(仙台空港→出雲空港)便】
魅力:直前の予約で羽田→萩石見よりもお得に移動できる飛行機プランです 価格の目安:仙台空港までの移動費+11000円~(FDA仙台→出雲)+出雲空港からの移動費 価格例:10560円(新幹線自由で東京→仙台)+660円(仙台→仙台空港)+11000円~(FDA仙台→出雲)+720円(バスで出雲空港→出雲市駅)+770円(普通列車で出雲市→浜田)=23710円 所要時間:仙台空港までの移動時間+2時間程度(仙台→出雲)+出雲空港からの移動時間 こんな人に:東京を通らず帰りたい北関東在住者。東北を経由して帰りたい方。
直前予約「ひょいとe割」が安い!
FDA(フジドリームエアラインズ)は地方と地方を結ぶ路線を中心に就航している航空会社です。
厳密にはLCC(格安航空)の部類ではないのですが、LCC並に安く乗れることもあります。特に直前期に。
そんなFDAですが、2018年4月より「仙台(11:10発)↔出雲(13:05着)」便が1日1往復運行開始となりました!
気になるお値段ですが、FDA公式サイトでお安くなります。
例えばこの記事執筆時点(1/23日)でちょうど一週間後に当たる1/30を見てみると
普通運賃はANAと大差ないのですが、ポイントは「ひょいとe割」です。
web予約限定、予約変更不可、販売座席数制限あり、空席予測連動タイプ、最大84%OFF
FDA ひょいとe割
https://www.fujidream.co.jp/fare/type/type_e.html
今回の場合、7日後と直前にも関わらず「18000円」です。(もっと安い場合も)
比較までにANAで同日の最安値を調べると「27590円(バリュー3割引)」です。約1万円も違います。
搭乗7日前までの予約で割引になるんです。かなりギリギリまで割引率が高いのが魅力です。
注意点は、空席具合で価格が変わることです。
言い換えれば日によってはもっと安くなるんです。例えば22年3月15日だとひょいとe割価格は「9500円」です。
これはANAのスーパーバリュー75をも超えます。
混雑具合を見計らっての予約力が試されます……
加えて数に限りがあるのでタイミングによっては予約できないことも……
逆にFDAは早割的なものは見当たらなそうです。
そもそも先の予約はできないことも。
2022年3月27日~6月30日ご搭乗分の各種割引運賃は、2022年1月26日午前9時よりご予約いただけます。
FDA 空席照会結果
なので
来週急に予定ができた!→FDA
3ヶ月後に予定ができた!→ANA
といった使い分けが良さそうです。
肝心の乗り心地について
FDAはエンブラエル社と言うブラジル産の小さめのジェット機(22年1月時点)が使われています。
小型機ですが、そんなに揺れません!(個人の感想)
そして、大手航空レベルの機内サービスがあります。
ドリンクはもちろん、お菓子貰えたり、なんと山陰中央新報が読めたりします。
ANA羽田→萩石見便にある機内音楽サービス(椅子横のイヤホン端子から音楽聞ける)や機内Wi-Fiはありませんが、素敵なサービスです。
安いからといって侮れません。
外の景色に関しても羽田→萩石見便とは異なるルートを取る可能性が高いです(フライトプラン次第……)
私が搭乗した際は、日本アルプスを眺めることができました。合格発表でそれどころでは無かったのですがね……
なので快適な空の旅にできそうです。
周知の通り仙台空港までが遠いけど……
仙台空港は仙台市にはありません!名取市です!!
仙台空港アクセス線というのがあるので、空港までのアクセス自体は容易です。
仙台駅→仙台空港駅までは660円で20~30分程度です。
いやいや、そもそも仙台が遠いという問題をはらんでいますね。
東北地方に予定があるならまだしも……北関東民でも遠いです。首都圏在住の方はなおさら。
厄介なのが青春18きっぷだと東京駅始発(4:45発)で乗っても仙台駅到着は12:07です(22年1月現在)
つまり、お安い移動手段が使えません。
11:10発の出雲便には新幹線でないと間に合わないということです。
新幹線だと東京→仙台間が1時間30分~2時間20分程度(乗る列車による)なので間に合います。
ですが、料金がボトルネックですね。
一番安い「やまびこ号自由席」だとしても乗車賃6050円+特急料金4510円=10560円なんです。
※学割が効く距離なので、ここから学割も使えます
これが際どいところで……「ひょいとe割」で11000円の日を確保できれば
ANAで羽田→萩石見利用よりも
FDAで仙台→出雲を飛行機利用の方が安くなります。「たとえ仙台空港までの移動費、出雲空港からの移動費を足しても」です。
やばくないですか……
東京→浜田間で見てみると
10560円(新幹線自由で東京→仙台)+660円(仙台→仙台空港)+11000円~(FDA仙台→出雲)+720円(バスで出雲空港→出雲市駅)+770円(普通列車で出雲市→浜田)=23710円
に対してANA羽田→萩石見便単体で27590円(バリュー3適用)
仙台まで行ってもなおこちらの方が安いんですよ……
でもFDAの「ひょいとe割」が18000円の日は逆転してANAの方が安くなっちゃいます……
※複雑になるので省きますが、先述のJR東日本「お先にトクだ値スペシャル」を利用できれば、東京→仙台までの運賃は半額に抑えれます。そうすると18000円の日でもANAより安くなります。
とはいえ、ここまで来ると殆ど安さの違いがないのでわざわざ手間掛けて仙台まで行くのかというのもあります。
でも逆に仙台の空気を吸ってから飛行機乗っても、東京から飛行機乗っても大差ない値段という解釈もできます。
私は後者派です。楽しめてお安いんですよ。
ここは好みによりますかね。
出雲空港からの移動手段にも注意
仮に仙台に着いたとしても、到着地からの移動を忘れてはいけません。
ここは出雲空港。島根県西部とは距離があるんです……
島根県西部方面に帰る場合、自家用車での送迎なんてのがあれば良いのですが必ずしもそうとは行きません。
鉄道を使って帰る場合、出雲空港→出雲市駅の移動がネックになります。
出雲空港→出雲市駅までの空港連絡バスは存在し、飛行機の時間に合うダイヤなのですが、いかんせん料金が高めです。
出雲空港→出雲市駅 720円 https://www.ichibata.co.jp/t-izumo/shuttle/
なにを720円で渋っているんだとお思いかも知れません。
でも浜田駅→益田駅のJR運賃が770円であることを考えると、出雲市駅に行くまでに720円を消費するのは少々コスパが優れないと感じてしまいます。
所感
私は大学入学前のアパート内見で島根県西部↔宇都宮への移動が必要な時に、この方法を利用しました。
直前の予約であったことに加えて、当時はまだ未知のウイルスCOVID19が東京で流行っているということで、東京を避けて宇都宮に行けないものかと悩んだ挙げ句に出てきたプランです。
東京を通らず北関東に行くというウミガメのスープ的なことができちゃう訳ですね。
優雅に、フェリーで【東京九州フェリー】
魅力:非日常感。ペットや車、バイクなども同乗可能。 価格の目安:880円(東京→横須賀)+12000円~(フェリー)+宿代+新門司からの移動費 所要時間:1時間30分程度(東京→横須賀)+21時間程度(フェリー)+新門司からの移動時間 こんな人に:大きな荷物がある方、九州に用事がある方
※私は利用したことがないため、多くは語れません。
東京九州フェリーとはなんぞや
2020年より登場しました。なんと定期運行で横須賀(神奈川県)→新門司(福岡県)を結ぶフェリーなんです。
日曜、祝日以外の毎日
横須賀23:45発→翌21:00新門司着
新門司23:55発→翌20:45横須賀着
基本運賃は期間に応じて12000円or18000円みたいです。この料金だけでも利用できて、他の利用者と共同の空間でよければこのままでもいけるみたいですね。
ルームチャージ料を払うことで個室にできたり、ペットと一緒に利用できる「ステートウィズペット」まであります。
運賃・料金 東京九州フェリー
https://tqf.co.jp/fare/
船内
移動時間こそネックですが、かなり充実した船内みたいです。
レストラン、露天風呂、に加え映画鑑賞やプラネタリウムなんてのもあるみたいです。
東京九州フェリー 船内アクティビティ
https://tqf.co.jp/spend/activity/
フェリーあるあるの注意
公共交通機関でフェリー乗り場が遠い問題があります。
東京九州フェリーでは交通の便は良いのでご安心を。
東京九州フェリーの乗り場だと
横須賀フェリーターミナル:京急電鉄 横須賀中央駅より 約1.2km 徒歩で約15分
新門司港フェリーターミナル:駅まで無料の連絡バスあり(門司駅、小倉駅に行ける)
問題は前後の移動に費用と時間がかかること
東京→横須賀中央→横須賀フェリーターミナル
東京駅から横須賀中央駅まではJR京浜東北→京急本線で880円です。
所要時間は1時間20分程度。
「横須賀中央駅」からは徒歩15分です。
新門司→島根県西部が厄介
先述の通り無料バスがあるので、それを利用して鉄道へのアクセスは便利です。
ですが……到着日のうちに島根県西部に辿り着けません!!!!
東京九州フェリー到着後の連絡バスでは
門司駅到着が21:30、小倉駅到着が21:50となっています(22年1月現在)
新幹線を持ってしても島根県西部には辿り着けません。
宿泊必須です。フェリーで1日過ごしているので移動で2泊です。
所感
フェリー単体では辿り着けない上、所要時間がネックです。
九州地方で観光や用事がある方なら良いかもしれませんが、帰省目的では微妙です……
意外と安くない……夜行バス【東京→出雲】
価格の目安:7000~10000円+出雲から島根県西部への移動費 所要時間:出雲から島根県西部への移動時間
※私は利用したことがないため、多くは語れません。
以前は浜田行きもあったわけですが、現在はありません。なので出雲までになっちゃいます。
夜行バスは繁忙期や土日前後でかなり料金が前後します。
独自の学割もあります。
東京→出雲(夜行バス):7000~10000円
東京→出雲(寝台列車):16040~円
先述の寝台列車「サンライズ出雲」の方が高いですね。
ちゃんと横になって寝れることの偉大さは計り知れないですが倍近く違うと悩ましいものがあります……
夜行バスをはしごするという荒業【東京→大阪→浜田】
魅力:大阪で1日観光しても東京→出雲便と同じ値段を狙える 価格の目安(最安値狙い):2000円(東京→大阪)+5000円(大阪→浜田)=7000円 所要時間:2泊3日
需要がある区間というのは競合が生まれます。最たる例が東京大阪間ですね。
東京大阪間の夜行バスも繁忙期や曜日で値段が前後して2000~6200円と言ったところです。
2000円ってやばくないですか。
大阪浜田便も東京出雲便より安く5000~6000円で乗れます。
なにより浜田着なので島根県西部民としては利便性が高いです。
プランとしては……
1日目:夜東京から夜行バスに乗る 2日目:朝大阪に着く→自由時間→夜大阪から夜行バスに乗る 3日目:朝浜田に着く
言ってしまえば乗り換え1回ですね。半分冗談な計画ですが……
でもこういう方法もあるんです。大阪1日観光しても東京→出雲便と同額なのは魅力的ではないでしょうか。
東京大阪間を昼便にして大阪浜田の夜便に乗ることで1泊2日に抑えるという方法も無くはないのですが、
東京大阪間は夜便より昼便が高いんです。最安値が4000円~です。
こうすると東京→出雲夜行バスの方が安くなっちゃいますのでね……
その他の移動手段
- 羽田→出雲空港便の利用
→出雲空港から島根県西部への移動費と手間を考えると萩石見便の方が便利 - 羽田→福岡空港便の利用
→福岡空港行きならLCC(格安航空)もいくつかあります。でも結局福岡空港から島根県西部への移動でお金がかかるのでこれも得策ではありませんね - 東京→徳島をフェリーで
→徳島からの移動が……ってなりますね
目的を「コスパ」じゃなくて「観光」に変えると無限に出てきますね……
【おまけ】かつて存在した移動手段
2020年代の産物 GO TO トラベル
ホテルなどへの宿泊が必要で一見実家帰省などには適さないイメージですが、
「楽天トラベル」を使うことでかなり融通が効きました(過去の話)
「楽天トラベル」では自由にプランを組めて1泊さえすればGOTO適用範囲なので、飛行機なども含めて割引できました。新幹線では割引無しで飛行機利用のみでしたがね。
1997年まで存在した寝台列車「出雲号 浜田行」
島根県西部と東京を一本で結ぶ夢のような寝台列車がありました。
その名も「出雲号 浜田行き」。
先述の「サンライズ出雲」とは別物です。
東京駅で「浜田」の表記を見るのってやばいですよね……
【おまけ】宇都宮↔島根県西部は東武の株主優待乗車証で東京に出るのが最安
私はこのパターンです。栃木県民ですから。
仙台までも遠いし、東京まで新幹線としても5000円は堅いのですが、東武の株主優待乗車証という年中使える安価移動手段が存在します!!!
東武鉄道内改札を出なければどこまででも1枚で乗れる「東武鉄道 株主優待乗車証」を使うと、金券ショップやヤフオクの相場次第ですが、"高くても"900円で宇都宮→東京への移動ができます。
JR宇都宮駅前にある金券ショップの自動販売機価格が年中900円で、ヤフオクなどでうまく落札できると700円台での移動も可能です。
自動改札に通せる切符なので、普通のきっぷ感覚で使えるのも嬉しいところですね。
またしても拙著ですがよければ……
終わり
こんな記事を書いておいて恐縮ですが、私は実家帰省、まだ人生で1度しかしたことありません。
計画立ては何度もあるのですが、毎度感染流行期間と被ってしまい、計画は闇に葬られてしまいます。
執筆にめちゃくちゃ時間を要してしまいました。本末転倒ですがお金より時間のほうが大事です。安さを追い求めるよりも、楽しさを優先したほうが良いような気がしてきた所存です……