"Arch Linuxのあるくらし"になりました。

EndeavourOSをWindows11とのデュアルブートにしたことで快適になったよという話です

"Arch Linuxのあるくらし"になりました。

ほぼ素のArchだけどGUI周りがいい感じになっているOSで評判のEndeavourOSを迎え入れました!

Windows11用に使っていたSSDはWSLと某🐳により容量ギリギリになっていました。

さらにWindows11とEndeavourOSのデュアルブートではWindowsの大型アップデートでLinuxを破壊するらしいという情報も多く、この際なのでEndeavourOS用のSSDを新たに追加しました。

EndeavourOS

誰もが一度は憧れるArch Linuxですが、メインで使うにはちょっと不安があります。かといってWindowsだとWSLを使ったとしても不満があるし、Macはお値段が張るし、かといってUbuntuもちょっと……と悩んでいました。

そもそもLinux系のディストリビューションが多すぎます。ポケモンですら最初は3体から1つ選ぶのに……

Linuxディストリビューション - Wikipedia

Arch Linuxにしたいけど安定感もほしい。そんな悩みで最初に出てきたのがManjaro Linuxです。

Manjaro Linuxでは満足しなかったシンプルさ

Manjaro LinuxはArch Linuxの系譜でありながら、GUI環境が充実し、初期から充実したソフトウェアが導入されており、また独自のリポジトリ運用がされれていることで落ちてくるソフトウェアはテストを通過した安全安心なものが手に入りつつ、Arch Linuxの通りローリングアップデートとなるなどいいとこずくめでした。

「これしか無い!」と思ってインストールしましたが、いざ入れると最初からブラウザが入っているなど個人的にはシンプルさに欠けている印象を受けました。

ここまで色々入ってるならUbuntuでもいいのではとか思い始めてしまいます。もうちょっとシンプルさが良いと考えて別のディストリビューションを探しました。

EndeavourOS

素のArch LinuxとManjaro Linuxの間を取ると言われるEndeavourOSを次に検討しました。日本語の情報が殆どない一方でhttps://distrowatch.com/ ではArch系で首位に来るなど人気のディストリビューションです。

素のArchと異なりGUIでOSをインストールでき、何もしなくても日本語表示や音量調整ができるなどの便利さもあります。
一方でManjaro Linuxのように独自のリポジトリ運用をしているわけではないため、Arch Linuxのとにかく最新が入る構造はそのままです。

触ってみた感覚としてはとてもよく、Archを日常使いできるようにしつつシンプルさを維持しているように感じました。

dotfiles

良くも悪くもArch Linuxほぼそのままなので、いつ壊れても環境が復元できるように仮想環境を用いて初期構築から現環境にほぼ等しいレベルの再現ができるシェルスクリプトを事前に錬成してdotfilesに組み込みました。

実機ではdotfilesに従ってシェルスクリプトをひたすら実行するだけです。

i3wmで始めるタイル型ウィンドウマネージャ

EndeavourOSでは使用したいデスクトップ環境を簡単に選択できます。Ubuntuなどで定番のGNONEからXfce、i3wmなど幅広く選べます。Manjaro Linuxでもi3wmは選択できますが、あくまでコミュニティ版です。

私はSheeeeeplaさんのデスクトップに憧れていたので、i3wmを採用しました。

i3wmの良いところはウィンドウの配置、場所や大きさの変更をすべてキーボードのみで行うことができる点です。これですよこれ、顧客が本当に必要だったウィンドウマネージャですよ……

せっかくのリニューアルなので色々変えた

表にまとめて示します。

環境 名称
デスクトップ環境 i3wm 軽い.キーボードのみですべてのウィンドウの位置と大きさを管理できる
ターミナルエミュレータ Alacritty Rust製でGPUアクセラレーションができるターミナル(はやい)
ターミナルマルチプレクサ zellij Rust製
シェル zsh bashから乗り換えました(fishとも迷いましたがposix標準を脱するのは怖かった)
プロンプト starship Rust製.なにもしなくてもかっこいい
ランタイムマネージャー rtx Rust製.anyenv→asdf→rtxへ.
システムモニタ bottom Rust製.かっこいい
grep ripgrep Rust製
Docker環境 Docker Desktop docker-composeなどでなく,Linux版Docker Desktopで統一しました
メインエディタ Neovim VSCodeも入れていますが,環境設定の同期がサポートされていないので実質Neovimだけですべてを賄う予定

ランタイムマネージャーみたいな大きく環境が変わらないと変えられないものから、プロンプトのようなちょっと毎日を幸せにするものまで、色々と変えてみました。

おわりに

ここまでの流れと相反しますが、Arch系のOSを導入して分かったことはWindowsやmacOSの素晴らしさです。変更した設定が保存され、日本語入力が最初からでき、複数ディスプレイがあっても設定で簡単に配置を調整でき……そういう当たり前の幸せがWindowsやmacOSにはありました。

一方でArch系のOSだとしてもdotfilesの整備などを行うことでかなり快適な操作体験ができるようになるのも事実です。

EndeavourOSからはじめるArch Linux、いかがですか?

余談

Arch Linuxにした理由

  • パッケージが常に新しくあってほしい(Ubuntuを使うとき、aptで降ってくるソフトウェアが古すぎて毎度手動インストールなりPPAの追加なりをする生活に疲れた)
  • パッケージマネージャですべて済ませたい(Archだとpacmanとyayでほぼ全て揃う)
  • ローリングアップデートでありたい
  • シンプルでありたい
  • Arch Linuxを使ってますよといいたい
  • かっこいい

正直「かっこいい」が一番です。Misskey見てもX見ても全人類Arch Linux使ってるんじゃないかってノリなので私も使いたくなりました。

小学生男子がドラゴン柄のエプロンや彫刻セットを欲しくなるのと同じ理論です。

1ヶ月弱使ってみて

開発体験良すぎ〜〜〜〜〜

Web系エンジニアはLinuxしか勝たんのでは??

スタバでMacがかっこいいなら、スタバでArch Linuxはもっとかっこいいはずだし??